レトルトカレーは常温で長期間保存できるため、「保存料や添加物がたくさん入っているのでは?」と気になる人もいるのではないでしょうか。しかし、長持ちする主な理由は保存料の多さではなく、密封した状態で加圧加熱殺菌されているためです。
私は普段、ネットで購入できるレトルトカレーを実際に食べ、味や香り、辛さ、具材、油っぽさ、価格などを厳しめに確認していますが、商品ごとに原材料や添加物の内容はかなり異なります。
この記事では、保存料と食品添加物の違い、使われることがある添加物、安全性の考え方、原材料表示の見方まで分かりやすく解説します。
レトルトカレーに保存料は使われている?

レトルトカレーは長期間保存できるため、保存料が多く使われていると思われがちです。
しかし、保存性を支えている中心は、密封した状態で行う加圧加熱殺菌です。保存料と食品添加物全般は別のものなので、まずはこの違いを理解しておきましょう。
レトルト食品は密封後の加圧加熱殺菌で長期保存できる
レトルト食品は、食品を気密性のある容器に入れて密封し、その後に加圧加熱殺菌することで常温での長期保存を可能にしています。
具体的には、密封によって外部から微生物が入りにくい状態にし、さらに加圧しながら高温で加熱して、食品中の微生物を殺菌する仕組みです。
そのため、レトルトカレーの保存性を支えている中心は、保存料ではなくこの製造方法にあります。
「保存料が入っているから長持ちする」は誤解
レトルトカレーが長持ちするのは、「保存料がたくさん入っているから」ではありません。保存性の中心となるのは、密封した状態で行う加圧加熱殺菌です。
厚生労働省の規格基準でも、容器包装詰加圧加熱殺菌食品には、保存料または殺菌料として使用される一定の添加物について使用制限が設けられています。
保存料は食品添加物の一種ですが、食品添加物には調味料、着色料、香料、酸味料など、保存とは別の目的で使われるものもあります。
そのため、「長期保存できる=保存料が多い」「保存料が少ない=日持ちしない」と単純には考えられません。レトルトカレーを見るときは、保存料とその他の食品添加物を分けて考えることが大切です。
レトルトカレーにはどんな添加物が使われている?

レトルトカレーに使われる食品添加物は、商品によって異なります。調味料、着色料、香料、酸味料、増粘剤などが使われることがありますが、すべての商品に同じ添加物が入っているわけではありません。
気になる場合は、商品ごとの原材料表示を確認することが基本です。
調味料・着色料・香料・酸味料など商品によって異なる
レトルトカレーでは、味を整える調味料、色合いを調整する着色料、香りを補う香料、酸味を加える酸味料、粘度を調整する増粘剤などが使われることがあります。
ただし、使用される添加物の種類や数は商品ごとに異なり、すべてのレトルトカレーにこれらが入っているわけではありません。同じレトルトカレーでも、メーカーや商品によって原材料表示の内容は大きく変わります。
添加物が気になる場合は、「レトルトカレーだから多い」と一括りにせず、実際のパッケージにある原材料表示を商品ごとに確認することが大切です。
保存料を使っていなくても他の食品添加物が入ることはある
「保存料不使用」と表示されていても、食品添加物が一切使われていないとは限りません。
保存料は食品添加物の一種であり、商品によっては調味料、香料、酸味料、着色料、増粘剤など、別の目的で使われる食品添加物が含まれる場合があり、「保存料不使用=無添加」と考えるのは正解ではありません。
添加物が気になる場合はパッケージの「保存料不使用」という表示だけで判断せず、原材料名や添加物欄まで確認し、どのような成分が使われているかを見ることが大切です。
レトルトカレーの添加物は安全なの?

食品添加物は、食品安全委員会による安全性評価などを踏まえ、健康を損なうおそれのない範囲で使用できる食品や量などの基準が定められています。
そのため、添加物が入っているという理由だけで危険と判断するのではなく、どのような基準で使用されているのかを知ることが大切です。
食品添加物は安全性を評価したうえで使用基準が定められている
食品添加物は、自由に使えるわけではありません。食品安全委員会が科学的なデータをもとに、人の健康への影響を評価し、その結果を踏まえて、使用できる食品や使用量などの基準が定められています。
添加物によっては、一生涯毎日摂取しても健康への悪影響がないと考えられる量を示す「一日摂取許容量(ADI)」も設定されています。
つまり、安全性は添加物の有無だけで判断するのではなく、「何を、どのくらい摂取するか」という考え方が基本です。
「添加物が入っている=身体に悪い」と単純には判断できない
食品添加物が使われているという理由だけで、「身体に悪い」と単純に判断することはできません。食品添加物は、安全性の評価を行ったうえで、健康を損なうおそれのない範囲に使用基準が定められています。
一方で、毎日の食生活では添加物の有無だけを見るのではなく、塩分や脂質、カロリー、栄養バランスなども含めて考えることが大切です。
レトルトカレーを食べる際の健康面については、「レトルトカレーを毎日食べても大丈夫?」の記事で詳しく解説しています。
レトルトカレーの添加物は原材料表示のどこを見れば分かる?

レトルトカレーに使われている添加物は、パッケージの原材料表示から確認できます。
加工食品では、原材料と添加物を「/(スラッシュ)」などで区切って表示する方法や、添加物を別欄に記載する方法があります。まずは表示の区分を確認することがポイントです。
「/(スラッシュ)」以降や添加物欄を確認する
レトルトカレーの添加物を確認するときは、まずパッケージの原材料表示を見ます。食品に使用した添加物は、原則として表示することが定められています。
原材料名の欄で「/(スラッシュ)」を使って区切られている場合、一般的にはスラッシュより前が原材料、後ろが食品添加物です。また、原材料と添加物を別の欄に分けたり、改行して区分したりする表示方法もあります。
つまり、「スラッシュがあるか」だけで判断するのではなく、原材料と添加物がどのように区分されているかを見ることがポイントです。気になる商品があれば、実際のパッケージ表示を確認してみましょう。
原材料と食品添加物を混同しないようにする
原材料表示に書かれているものが、すべて食品添加物というわけではありません。
たとえば、香辛料や酵母エキス、たん白加水分解物などは、名称だけを見て「添加物」と決めつけることはできず、食品表示上の分類を確認する必要があります。
添加物が気になる場合は、原材料名に並んでいる成分の数だけで判断するのではなく、原材料と添加物がどのように区分されているかを見ることが大切です。「知らない名前が多い=添加物が多い」と考えず、まず表示のルールに沿って確認しましょう。
「無添加」「保存料不使用」の表示はどう見ればいい?

「無添加」や「保存料不使用」は分かりやすい表示ですが、その言葉だけで商品の内容をすべて判断することはできません。
何を使用していないのかによって意味は異なるため、表示だけを見るのではなく、原材料名や添加物欄まで確認することが大切です。
「無添加」だけでは何を使っていないのか分からない場合がある
「無添加」と書かれていても、その言葉だけでは何を使用していないのか分からない場合があります。たとえば、保存料を使っていないのか、着色料や香料など別の添加物を使っていないのかでは意味が異なります。
そのため、「無添加」という表示だけを見て、食品添加物が一切使われていないと判断するのは適切ではありません。気になる場合は、「保存料不使用」など具体的な表示内容を確認し、あわせて原材料名や添加物欄まで見ることが大切です。
保存料不使用だけで商品の良し悪しは判断できない
「保存料不使用」と書かれていることは、商品を選ぶ際の一つの情報にはなりますが、それだけで商品の良し悪しを判断することはできません。
なぜなら、保存料を使っていなくても、別の目的で食品添加物が使われている場合があるからです。
また、味や香り、具材、栄養、価格など、商品を選ぶ基準は人によって異なります。大切なのは「保存料不使用=優れている」と決めつけるのではなく、原材料表示を確認したうえで、自分が重視するポイントと合わせて判断することです。
添加物が気になる人のレトルトカレーの選び方

添加物が気になる場合は、「無添加」や「保存料不使用」という言葉だけで選ばず、原材料表示を商品ごとに確認するのが基本です。
そのうえで、添加物の数だけでなく、味や栄養、価格、食べやすさなど、自分が重視する条件も合わせて選ぶと判断しやすくなります。
原材料表示を商品ごとに比較する
添加物が気になる場合は、気になる商品をいくつか並べて原材料表示を比較すると分かりやすいです。レトルトカレーは商品ごとに使われる原材料や添加物が異なるため、「レトルトカレーは添加物が多い」と一括りにはできません。
原材料名の「/」以降や添加物欄を確認し、自分が気になる成分が使われているかを見てみましょう。ただし、表示されている名称の数だけで単純に優劣を決めるのではなく、内容を確認したうえで、自分が納得できる商品を選ぶことが大切です。
「添加物の数」だけではなく味・栄養・価格も含めて選ぶ
レトルトカレーを選ぶときは、添加物の数だけで判断する必要はありません。
なぜなら添加物が少なくても、自分の好みに合わなかったり、価格が高くて続けて買いにくかったりすることがあるからです。反対に、添加物が使われていても、味や香り、具材、価格などを含めて満足できる商品もあります。
さらに、普段の食事として選ぶなら、カロリーや塩分、レトルトカレーの栄養バランスも確認しておきたいところです。
原材料表示は大切な判断材料の一つとして使い、自分が重視する条件を含めて総合的に選ぶとよいでしょう。
カレーに厳しい私が考える|添加物の数だけでレトルトカレーは選ばない

私はレトルトカレーを選ぶとき、添加物の数だけで良し悪しを判断していません。
これは添加物が少なくても、自分には味が合わなかったり、価格が高くて普段使いしにくかったりする商品があるからで、反対に、食品添加物が使われていても、味や香り、具材、食べ応え、価格まで含めて「また食べたい」と感じる商品もあるからです。
このサイトでは、原材料表示だけでなく、実際に食べたときの香り、味、辛さ、具材、油っぽさ、食べ応え、価格、コストパフォーマンスまで確認して評価しています。
もともと私はカレーなら何でも好きというタイプではないため、気になる点があればそのまま書く方針です。
食品表示は商品選びの大切な判断材料の一つですが、それだけで商品の満足度は決まりません。添加物が気になる人は表示を確認しつつ、味や価格なども含めて、自分が納得できるレトルトカレーを選ぶのがよいと考えています。
まとめ|レトルトカレーは保存料と食品添加物を分けて考えよう

レトルトカレーが長期間保存できるのは、保存料を多く使っているからではなく、密封した状態で加圧加熱殺菌していることが大きな理由です。
一方で、商品によっては調味料、着色料、香料、酸味料など、保存料とは別の食品添加物が使われることがあります。
そのため、「保存料不使用=無添加」「添加物が入っている=身体に悪い」と単純に判断するのではなく、原材料表示や添加物欄を確認することが大切です。
無添加や保存料不使用といった表示も一つの判断材料として考え、味や栄養、価格なども含めて、自分が納得できるレトルトカレーを選びましょう。

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